ドンフォッフ
Donnhoff
(ドンフォフ/ナーエ)


ドンフォフのワインはこちから



 


 


  


 


 


 


 


 


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さあ、今回のツアーで「ミュラー・カトワ」と並んで、大注目だった「ドンフォフ」の訪問日となりました。
早朝から伺ったのですが、これが凄かったのです!

訪問日(10月6日)から、いよいよ収穫が始まり、
ドンフォフさんにとって、大変忙しい時の訪問でしたが、
丁寧に「ワイン」「醸造」、そして「ブドウ」に「畑」と「テロワール」と説明をしてくださいました。

その分かりやすい解説は、まさに「リースリングの博士」というような、学識のある方でした。
実際に畑ごとに歩いて土壌・ブドウと見ましたが、その大きなテロワールの違いに驚かされるばかりでした。

1750年にドンフォフの祖先が、この地にワイナリーを興しました。
その後、ヘルマンの世代になり本格的なワイン造りが始まりました。

1971年より彼がワイン造りと共に、良い畑「クッファーグリュベ」「キルシェック」「デリシェン」
などを購入していきました。

現在では7つの「グラン・クリュ」畑を抱えるまでになりました。
20ヘクタール所有する畑は、樹齢15〜60年で超低収量を行ってブドウ造りを行っています。
「リースリング」の他には「ヴァイスブルグンダー」と「グラウブルグンダー」も少しずつ植えられています。

<テロワール>

・Oberhauser Leistenberg
「オーベルハウザー・レイステンベルグ(粘板岩の丘)」
粘板岩土壌(粘板岩が風化して生成した土壌で、粘土質な土壌)。「ブリュッケ」
のそばにあります。ナーエ川に近い、低い場所の区画です。



・Oberhauser Brucke
「オーベルハウザー・ブリュッケ(橋)」
灰色の粘板岩がレスや粘土(粒径がレスより細かい(2マイクロメートル以下))
で覆われている土壌。なお、この畑は、ドンフォフの単独所有の区画になります。
いわゆる「モノポール」です。ナーエ川の畔にある「小さな」な畑になります。
この畑からドイツ最高峰の「アイスヴァイン」が生まれます。



・Niederhauser Hermannshohle
「ニーダーハウザー・ヘルマンスホーレ」
灰色粘板岩が風化して生成した土壌で、異なる岩質の礫岩を含む土壌。
急斜面にある畑(「斜面の下から最上部まで)で、非常に風通しが良く、南向きで日照
条件の素晴しい場所です。ブドウの樹齢も一番高く、40〜50年の古木になります。



・Schlosbockelheimer Felsenberg
「シュロスボケッルハイマー・フェルゼンベルグ(岩石の丘)」
斑岩を母材として風化生成した土壌で、礫に著しく富み、暖まり易い(熱しやすい)
土壌。「クファーグリュベ」と隣通しの畑で、斜面の上部には岩肌が突き出し、
その下にある畑になります。畑は斜面の中腹です。平均樹齢は30年です。



・Schlosbockelheimer Kupfergrube
「シュロスボケッルハイマー・クファーグリュベ(銅山)」
無機成分(俗に言うミネラル)に富んだ火山灰土壌(地表に降り積もった火山噴出物
を母材として風化生成した土壌)。「フェルゼンベルグ」と隣通しの畑です。
「フェルゼンベルグ」に比べ、南向きなのは同じですが、斜面の高さと斜度が違
います。こちらも畑は斜面の中腹です。平均樹齢は30〜35年です。


・Norheimer Kirschheck
「ノルヘイマー・キルシェック(桜の生垣)」
粘板岩土壌(粘板岩が風化して生成した土壌で、粘土質な土壌)。


・Norheimer Dellchen
「ノルヘイマー・デリシェン(小さな谷)」
斑岩と粘板岩を母材として風化生成した土壌。


<醸造>

 
醸造は、ドイツの伝統的な「カスクのオーク樽」と最新式の「ステンレスタンク」
を使用しています。酸の強いブドウは「まろやかさ」を出すために「前者」、糖
度の高いブドウは「フレッシュさ」を出すために「後者」を使います。どちらも
低温で長期の醸しを行い、4〜5ヶ月オークやタンクの中で熟成させます。
一見、他のワイナリーと変らない設備のように見えますが、そこは「素晴しいブ
ドウ」と「長年の経験」により、世界最高峰のワインが生まれるのです。


 
また「バリック」を発見し、伺ってみると「試験的に造っている」とのことです。
このラインはQ.b.Aの「−S−」になります。2003年から造られています。
世界的に「辛口」指向の中、やはり「樽」を使ったボディがあるものが必要になっ
てきたのでしょう。このラインは、これからどのようなワインになっていくのか
注目です。「ヴァイスブルグンダー」と「グラウブルグンダー」で、合わせて5
樽しかないのですが、少しずつ分けて貰っていますので、試してみて下さい。


<ワイン>


スペトレーゼ・クラスのワインを飲み比べてみると、畑の(テロワール)個性を
確かに感じることが出来るでしょう。「クッファーグリュベ」の柔軟なネバリあ
る甘みと酸味、「ブリュッケ」のクリーンで透き通る酸と甘みのキメ、「ヘルマ
ンスホーレ」の鮮やかな香りと繊細でエレガントな酸と甘み。どの畑のワインも
甲乙つけがたい、素晴しい味わいのもです。



本当に小さい(100L)のタンクで丁寧に醸す「アイスヴァイン」と「ベーレ
ンアウスレーゼ」「トロッケンベーレンアウスレーゼ」は筆舌に尽くし難い、感
動的な渾身のワインです。生産量は超限定で世界中からオーダーが殺到します。
毎年少量、分けて貰っているので「記念日」に最高のワインで祝ってみてはいか
がでしょうか。
「ベーレンアウスレーゼ」の2004年は、1990年以来の収穫となりました。


 
最後に「ドイツ最高峰の辛口ワイン」をご紹介致します。新しいカテゴリーの
「グロセース・ゲヴェックス」の「ヘルマンスホーレ」です。樹齢50年以上の
リースリングを低収量にて、スペトレーゼ・クラス以上の糖度まで完熟させ、ス
テンレスタンクで丁寧に醸す「辛口」です。この畑は「ヘルマンスホーレ」の特
に素晴しい区画のものになります。オレンジピールやアプリコット、綺麗なフルー
ツ香と大地のミネラルがたっぷり薫り、ボリューム感ある味わいには驚かされ、
ドイツの辛口のイメージが変ります。


<ドンフォフさんより最後に伺いました>


リースリングとは「ミネラル」「フルーツ」「酸味」のシンフォニー。
「そう、オーケストラに奏でられたシンフォニーのようだ」と。

ワインを口にすれば、「大地からの音楽」が響き渡ってきます。感動的です!
ぜひ、一度「リースリングのシンフォニー」を利いてみませんか?



<試飲ワイン>

Riesling Q.b.A Trocken 2004
Weisburgunder Q.b.A Trocken 2004
Grauburgunder Q.b.A Trocken 2004
Norheimer Dellchen Riesling Spatlese Trocken 2004
Norheimer Dellchen Riesling Spatlese Trocken 2000
Hermannshohle Riesling Trocken(Groses Gewachs) 2004
Riesling Q.b.A 2004
Oberhauser Leistenberg Riesling Kabinett 2004
Norheimer Kirschheck Riesling Spatlese 2004
Schlosbockelheimer Felsenberg Riesling Spatlese 2004
Schlosbockelheimer Kupfergrube Riesling Spatlese 2004
Oberhauser Brucke Riesling Spatlese 2004
PT Oberhauser Brucke Riesling Auslese VDP Auction Gold-Capcel 2004
PT Niederhauser Hermannshohle Riesling Auslese Gold-Capcel 2004
PT Oberhauser Brucke Riesling Auction Gold-Capcel Beerenauslese 2004
PT Oberhauser Brucke Riesling Eiswein VDP Auction Gold-Capcel 2004
Grauburgunder -S- Q.b.A Trocken 2003
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